花咲ガニの食べ方ガイド|基本のさばき方から美味しいレシピまで自宅で楽しむ方法

2025.08.18

北海道を代表する「花咲ガニ」。

「興味はあるけれど、どうやって食べればいいの?」
「さばくのが難しそう…」
このように、初めての方には少しハードルが高く感じられることもあります。

この記事では、初めての方でも安心して召し上がれるよう、花咲ガニの基本のさばき方や美味しい食べ方まで、自宅で楽しむ方法をご紹介します。

花咲ガニの魅力を知って、本格的な北海道の味を楽しんでみませんか?

「かにと。」で花咲ガニ一覧

INDEX

    花咲ガニとは?特徴と味の魅力をご紹介

    北海道・根室の限られた海域で水揚げされる花咲ガニは、わたしたちが取り扱う海鮮のなかでも特に人気の高い一品です。ここでは、名前の由来や産地、一度食べたら忘れられない花咲ガニならではの味わいの魅力をご紹介します。

    花咲ガニの由来

    花咲ガニの名前の由来には、2つの説があるのをご存じですか?ひとつは、主な水揚げ地である北海道根室市「花咲町」の地名に由来しています。

    もう一つは、花咲ガニの美しい見た目から名付けられたという説です。花咲ガニを茹でると、甲羅が鮮やかな赤色に変わり花が咲いたように見えることから「花咲ガニ」と呼ばれるようになったといわれています。

    名前の由来には、限定された地域でしか水揚げされない希少性と、茹でた時の華やかな姿という花咲ガニならではの魅力が詰まっています。

    花咲ガニの産地

    花咲ガニは、水深50~500メートルの冷たい海水に生息しています。ベーリング海からオホーツク海岸、サハリン、千島列島にかけて分布しており、国内では北海道の納沙布岬から襟裳岬にかけての太平洋沿岸部や、根室半島のオホーツク海側で見られます。

    捕獲量が少ないため「希少ガニ」と呼ばれており、北海道の特産品として高い人気を誇る品種です。

    花咲ガニの特徴

    花咲ガニはタラバガニ科の一種で甲羅は15cm程度、甲面や脚には鋭い突起があり、脚が太く短いのが特徴です。雑食性で、主にコンブや甲殻類、ゴカイなどを食べて育ちます。

    市場に出回る時期は、主に7月~9月の時期です。タラバガニのように漁獲量が多い品種ではないため、北海道内で消費されることが多く、希少な花咲ガニを求めて毎年多くの人が北海道を訪れ、根室では観光資源のひとつになっています。

    この時期に水揚げされた花咲ガニは、身が肥えていて風味も格別です。なかでも水揚げ後の新鮮なカニは、地元でしか味わえない貴重な逸品となるため、まさに、北海道を訪れる価値のある「旬のごちそう」といえるでしょう。

    花咲ガニの味の魅力

    花咲ガニは、寒冷な海で育つコンブを多く食べるため、他のカニとはひと味違う、濃厚で独特な風味を持っています。身にはしっかりとした弾力があり、噛むほどに凝縮された旨みが口のなかに広がります。

    甘みが強く、プリプリとした食感も魅力です。鮮度の高いものは刺身で楽しめるほど、繊細で上品な味わいです。

    また、カニ味噌はトロンとしたクリーム状の柔らかい食感を味わえます。メスの花咲ガニには内子(卵巣)と外子(卵)が含まれている希少な個体もあり、濃厚な風味とプチプチとした食感はお酒との相性も抜群です。

    【初めてでも安心】花咲ガニの解体・さばき方の手順

    花咲ガニはトゲが鋭く、さばくのにコツがいります。ここでは、初心者の方でも安心して挑戦できる、解体とさばき方の手順を解説します。

      【用意するもの】  
    • 花咲ガニの旬:初夏から秋にかけて
    •  
    • 釧路:3月~7月
    •  
    • 根室:7月~9月

    花咲ガニの解体は、以下の手順でおこないます。

  • ①脚を切り離す
    花咲ガニをひっくり返し腹の部分を上にして、キッチンバサミを使って胴体の付け根から脚を切り離します。
  • ②ふんどしを取り外す
    甲羅を裏返した状態で、ふんどしと呼ばれる三角形の部分を親指で取り外します。
  • ③甲羅と胴体を切り離す
    ふんどしを外した場所に指を入れ、甲羅と胴体を切り離します。この時、カニ味噌が流れ出ないように甲羅を下にしたまま外します。
  • ④胴体のエラと口を取り除く
    胴体を半分に切り分け、食べられないエラと口の部分を取り除きます。関節に切れ目を入れ、胴体を開いて完成です。
  • 花咲ガニの美味しい食べ方:そのままでもアレンジでもご自宅で楽しめる

    花咲ガニは、茹でる、蒸す、焼くといった加熱料理が一般的です。そのなかでも「煮ガニ」は、カニ本来のうまみと繊維の食感を味わえるおすすめの食べ方です。

    煮ガニを作る際は、1kgの花咲ガニに対して水3リットル、塩30gを用意します。煮ガニの作り方の手順は以下のとおりです。

    ①鍋に水と塩を入れ、お湯が沸いたら甲羅を下にして蓋をする
    ②再び沸騰してから20分茹で、茹で上がったカニは氷水で冷やして粗熱を取る

    茹で上がった花咲ガニは、氷水で冷やすことで身が引き締まり、殻から身が取りやすくなります。そのまま美味しくいただけますが、茹でほぐした身は、サラダやちらし寿司、軍艦巻きなどの具材として活用できます。

    また、「焼きガニ」も濃厚な旨みが閉じ込められる美味しい食べ方のひとつです。炭火で焼くと香ばしい香りが一層引き立ちます。

    地元の根室では味噌汁に花咲ガニを入れて食べる風習があり、「鉄砲汁」として親しまれています。

    部位別の味わいとおすすめの食べ方:花咲ガニを余すことなく堪能するコツ

    花咲ガニは部位ごとに異なる味わいと食感があります。ここでは、各部位のおすすめの食べ方をご紹介します。

    脚の食べ方

    花咲ガニの脚は、茹でてそのままいただくのがおすすめです。プリプリとした身には甘みがあり、素材そのものの美味しさを堪能できます。

    脚は、キッチンバサミを使って殻を切り開くとすぐに身が取り出せます。ほぐしたカニはカニ炒飯やパスタなどに加えると料理全体の味わいを一層引き立ててくれるでしょう。

    トマトソースやクリームソース、オイルとも相性が良いので、さまざまなアレンジが楽しめます。

    甲羅の食べ方

    花咲ガニの甲羅には濃厚でコクのあるカニ味噌が詰まっており、スプーンですくってそのまま味わえます。脚のむき身を味噌につければ、カニ味噌ディップとしても楽しめます。

    さらに、ほぐしたカニを甲羅に詰めて香ばしく焼き上げる「甲羅焼き」もおすすめです。食べ終わった後は、日本酒を注いで火にかける「甲羅酒」で締めれば、花咲ガニの魅力を余すことなく堪能できます。

    ふんどしの食べ方

    カニのふんどしとは、カニの腹部にある三角形の部分を指し、ここにも美味しい身が詰まっています。そのまま食べることもできますが、わさび醤油や酢、マヨネーズなどと合わせても美味しくいただけます。

    また、メスのふんどしには内子と外子が含まれていることが多く、内子には味噌の味が染み込んでいるため、そのままでも格別の味わいです。外子は鮮やかなオレンジ色で、プチプチとした食感が楽しく、醤油漬けにすればご飯のお供にもぴったりです。

    胴体の食べ方

    花咲ガニの胴体は、半分に切り分けてからスプーンなどで身をかき出していただきます。身がしっかりと詰まっているため、茹でたてのカニを味わいましょう。

    胴体の殻は捨てずに出汁をとって活用するのがおすすめです。カニ汁や鍋料理、雑炊、卵焼き、カニ出汁茶漬けなど、カニの風味が効いたさまざまな料理に応用できます。

    花咲ガニの選び方とお取り寄せ方法|産地直送の花咲ガニは「かにと。」がおすすめ

    花咲ガニの選び方とお取り寄せ方法|産地直送の花咲ガニは「かにと。」がおすすめ

    花咲ガニは、身がしっかり詰まっていてずっしりと重みがあるものを選びましょう。甲羅が硬く、脚や爪先の長さが揃っていることも良い状態の目安です。

    さらに、甲羅の色が鮮やかな赤色であれば、新鮮度が高い証拠です。甲羅のトゲが鋭くしっかりしているほど、適切に管理されています。

    花咲ガニは北海道内の鮮魚販売店で購入できるほか、通販で購入する場合は、産地直送のネットスーパーが便利です。

    カニ専門店である「かにと。」では、北海道根室で水揚げされた希少な花咲ガニを産地直送でお届けしています。マイナス30度の冷凍庫を使った超低温の特殊な冷凍技術により、高い鮮度と品質を維持しています。

    また、食べやすいむき身の状態でお届けするため、解体の手間がかからず、水揚げ後の新鮮な味を楽しめます。

    ボイル花咲がにむき身

    美味しさを長持ちさせるコツとは?花咲ガニの保存方法と注意点

    新鮮な花咲ガニを購入したら、なるべく早く処理するのがポイントです。生の花咲ガニは、鮮度が良いうちにできるだけ早く食べましょう。

    ゆでた花咲ガニは冷蔵庫なら2~3日、冷凍する場合は2~3週間が保存の目安です。冷凍する際はラップでしっかりと包み、さらに空気に触れないようビニール袋に入れて保存しましょう。

    また、茹でガニの場合は冷蔵で1~2日、冷凍庫で3~4日保存ができます。食べきれない場合は、殻から身を取り外して冷凍しておくと、すぐに調理できるので便利です。

    なお、冷凍ガニは再冷凍すると風味が落ちるため、食べる分だけ解凍するようにしましょう。

    花咲ガニに関するよくある質問

    ここでは、花咲ガニに関するよくある質問にお答えします。

    花咲ガニはどのくらいの大きさですか?

    花咲ガニは毛ガニやズワイガニに比べると、比較的大きいサイズです。身が詰まっていてずっしりとした重さがあり、市場に出回るのは600g~1kgの個体が多い傾向です。

    花咲ガニの旬の時期はいつですか?

    花咲ガニの漁業期間は7月中旬~9月下旬に行われるため、旬の時期は夏から秋にかけてです。水揚げ期間が短く生息域が狭いため、市場に出回る量は少ない傾向です。

    そのため、花咲ガニを確実に手に入れたい場合は、専門の通販サイトを利用しましょう。

    花咲ガニの相場はどれくらいですか?

    花咲ガニの相場は、1kgあたりおよそ6,000~8,000円が目安です。特にメスは希少性が高く、オスよりも高値で取引されています。

    1kg前後の大きさであれば、大人2~3人で充分に楽しめるボリュームです。

    その他、よくあるご質問はこちら

    贈り物にも喜ばれる花咲ガニは「かにと。」で手軽に楽しめる

    贈り物にも喜ばれる花咲ガニは「かにと。」で手軽に楽しめる

    花咲ガニは、濃厚で独特な風味と甘み、弾力ある食感が特徴。鮮度が高ければ刺身でも楽しめ、カニ味噌やメスに含まれる内子・外子も絶品です。

    「かにと。」では、希少性が高い花咲ガニを冷凍でご用意しております。ご家庭で楽しめる小サイズのものから、パーティーやお祝いの席で大人数が集まるときに便利な10パックセットなど種類も豊富です。

    「かにと。」の「北海道産ボイル花咲がに」むき身10パックセット

    18,000円(税込)以上のご購入で送料が無料になるほか、還暦祝いや父の日、お中元などギフトにも対応しています。希少で新鮮なカニは贈り物としても喜ばれるので、ぜひ検討してみてください。

    「かにと。」で希少なカニを購入して、贅沢なひとときを楽しみましょう。

    「かにと。」で購入できる花咲ガニ