冷凍タラバガニの美味しい食べ方|失敗しない解凍・剥き方のコツ

2025.11.19

冷凍タラバガニは、解凍方法のコツを知ることで、その後の料理が格段に美味しく仕上がります。

この記事では、冷凍タラバガニの美味しさを損なわない解凍方法や、殻の正しい剥き方を解説します。さらに、調理法による味わいの違いや、簡単にできるアレンジレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

正しい手順で解凍して、冷凍タラバガニを最後まで美味しく楽しみましょう。

INDEX

    冷凍タラバガニの解凍方法:美味しさを損なわない基本

    冷凍タラバガニは主に生のまま冷凍した「生冷凍」と、ボイル後に冷凍した「ボイル冷凍」の2種類に分けられます。2つの解凍方法の基本手順を、それぞれ解説します。

    生食用の解凍方法:常温で20分程度解凍する

    生のまま冷凍したタラバガニは、鮮度が命です。美味しく味わうための解凍方法は、以下のとおりです。

    1. 食べきれる分だけ取り出す
    2. 表面についている氷の膜を流水で取り除く
    3. 氷の膜が取れたら、20~25℃の常温で約20分を目安に解凍する

    解凍した生がには長時間放置するとタンパク質が変化して、黒く変色することがあります。解凍したらすぐに食べるのがポイントです。

    また、生ガニを天ぷらやフライ、焼きガニ、カニ鍋などで加熱調理する場合は、半解凍の状態がおすすめです。芯が残る状態で加熱すると、旨みを逃がさず美味しく仕上がります。

    ボイルガニの解凍方法:冷蔵庫でじっくり解凍する

    冷凍のタラバガニは、解凍しすぎると身の水分と一緒に旨みが流れ出てしまいます。そのため、冷蔵庫でじっくり解凍するのがポイントです。

    ボイルガニの基本的な解凍方法をご紹介します。

    1. 食べきれる分のカニを取り出し、表面についた氷の膜を流水で取り除く
    2. 冷蔵庫に入れ、約1日かけてじっくり自然解凍する蔵庫に入れ、約1日かけてじっくり自然解凍する

    冷凍のタラバガニは、24時間(丸1日)かけてじっくりと解凍するのが基本です。急ぎの場合はカニをビニール袋に入れて密閉し、水道水で流水解凍してください。

    なお、電子レンジや熱湯を使った急速解凍は、旨みが逃げやすくなるため避けてください。

    解凍したカニは劣化が早く、時間経過とともに旨みや食感が落ちてしまいます。また、黒く変色する場合もあるため、解凍後はできるだけ早く調理し、早めに食べ切るのがおすすめです。

    一度解凍したカニの再冷凍は、品質低下を招くため控えましょう。

    冷凍タラバガニの剥き方:殻をきれいに外す手順

    冷凍タラバガニを美味しくいただくには、正しい剥き方も重要なポイントです。殻をキレイに外す手順を詳しく解説します。

    タラバガニをきれいに剥く便利な道具

    タラバガニをきれいに剥くには、必要な道具を事前に準備しておくと作業がスムーズです。

    【用意するもの】

    • 軍手・ゴム手袋
    • キッチンバサミ
    • まな板
    • 新聞紙・キッチンペーパー
    • 剥いた身を置くお皿

    タラバガニは甲羅や脚が鋭いトゲで覆われているため、手を傷つけないよう軍手を着用して作業すると安心です。また、作業場には新聞紙やキッチンペーパーでカニの水分や汁ハネを防ぎましょう。

    胴体のさばき方

    タラバガニの構造を把握したうえで切り分けると、身をきれいに取り出しやすくなります。

    解凍したタラバガニの胴体のさばき方の手順は、以下のとおりです。

    1. 大きめのまな板を用意する
    2. 周りに新聞紙やキッチンペーパーを置き汁ハネを防ぐ
    3. 軍手を着用し、脚を切りやすいように広げておく
    4. 脚の付け根部分をキッチンバサミで1本ずつ丁寧に切り取る
    5. 胴体の下腹部に親指を入れ、ふんどしを取り除く
    6. お腹付近に隙間ができたら、甲羅を外す

    脚の付け根部分には、みずみずしい身がぎっしり詰まっています。ふんどしの中にある黒い筋は、切り落として処分しましょう。

    また、腹部にあるネズミ色の内臓(ガニ)は味が落ちるため、食べずに切り取ります。

    脚の身の取り方

    タラバガニの脚は太く硬いため、力任せに殻を割ると身が崩れてしまう場合があります。キッチンバサミを上手に使い、柔らかい部分を見極めながら切り取るときれいな状態で取り出せます。

    以下の手順やポイントを参考に、脚の身を取り出しましょう。

    • 脚の関節の柔らかい部分にキッチンバサミを入れ、2つに切り離す
    • トゲが少ない白い面(内側)から縦にハサミを入れる
    • ハサミを入れた切れ目から殻を少しずつ広げて身を取り出す
    • 細い脚はハサミで半分に割り、お箸で押し出すように取り出す
    • 大きなハサミ部分は、縦に切れ目を入れてから横方向に一周してカットする

    タラバガニの脚は、トゲの少ない白い面がやわらかいので、無理な力をいれずに綺麗にカットできます。部位ごとに丁寧に取り出すのがポイントです。

    調理法で楽しむ冷凍タラバガニ:蒸す・焼く・茹でるの味わい方

    かにと。 調理法で楽しむ冷凍タラバガニ:蒸す・焼く・茹でるの味わい方

    冷凍タラバガニは調理法によって、さまざまな味わいを楽しめます。蒸す・焼く・茹でるそれぞれの加熱方法で際立つ味わいの違いと、美味しく仕上げるコツをご紹介します。

    蒸す:身のふっくら感と自然な甘みを味わう

    冷凍タラバガニは、蒸すことで旨味を閉じ込めながらふっくらと仕上がります。蒸し器に水を張り、香り付けに少量の酒を加えたら蟹を入れて蓋をし、中火で15〜20分ほど蒸すのが基本です。

    短時間で蒸し上げると水分が逃げにくく、自然な甘みが際立ちます。酢醤油や柚子胡椒をつければ、より風味が引き立ちます。

    また、蒸した身を使った蟹シュウマイなどのアレンジ料理もおすすめです。

    焼く:香ばしさと香りを楽しむ

    解凍したタラバガニは、焼くことで香ばしさと風味が一気に引き立ちます。半解凍状態で殻を半分に切り分けたら、炭火・グリル・焼き網などに殻を下にしてセットし、片面3〜5分ほど軽く焦げ目が付くまで強火で焼きましょう。

    焼きすぎると身が硬くなるため、強火で短時間焼くのがポイントです。仕上げに酒をひと振りすると香りが一層際立ちます。

    味付けはシンプルでも十分美味しく、ポン酢やレモン汁でさっぱりいただくのもおすすめです。炭火焼なら一段と香ばしく、ガーリックバター焼きにするとリッチな洋風の味わいになり、ワインのお供にもぴったりです。

    オーブンやグリルで調理する場合は、アルミホイルで包むと身が乾きにくく、上手に焼き上がります。

    「かにと。」では、焼き料理にぴったりのハーフポーションのタラバガニをご用意しております。ボイル済みで殻の片側をカットした半むき身タイプなので、そのまま解凍するだけですぐに焼き料理を楽しめます。

    茹でる:しゃぶしゃぶ・鍋料理で旨みを味わう

    茹でる調理法は、身の繊細な甘みを引き出し出汁まで美味しくいただける食べ方で、しゃぶしゃぶや鍋料理など応用しやすい点も魅力です。

    しゃぶしゃぶは、「火を通しすぎない」のが鉄則です。5~10秒ほど出汁にくぐらせていただきましょう。

    しゃぶしゃぶや鍋の出汁は、昆布だしのように控えめなものを使うと、タラバガニの風味が一層引き立ちます

    「かにと。」の「北海道産 大型生タラバガニ」は、持ち手以外の殻を取り除いたフルポーションタイプなので茹で料理におすすめです。特製の「かに酢」や香ばしい風味が楽しめる「焦がしカニバター風味ソース」付きなので、さまざまな味わいを楽しめます。

    冷凍タラバガニをひと手間で美味しく:「かにと。」の簡単アレンジレシピ

    冷凍タラバガニは、ひと手間加えるだけでさまざまな味わいを堪能できます。簡単アレンジレシピをご紹介します。

    タラバガニでつくる「絶品ペペロンチーノ」

    タラバガニが残ったら、いつものペペロンチーノに加えてちょっと贅沢な洋風ランチを楽しみましょう。調理方法は残ったタラバガニの身をほぐして加えるだけです。

    手軽に食べられて、しっかり豪華な味わいを堪能できます。

    「かにと。」では、アレンジしやすいむき身状態のタラバガニをご用意しています。ほどよい塩加減で茹でており、パスタやサラダなどさまざまな料理に活用できます。

    北海道産ボイルたらばがにむき身 170g ※Kani-to特製かに酢付き(¥5,560税込)>>>

    殻の旨みを活かす:タラバガニと筍の炊き込みご飯

    タラバガニの殻には、身だけでは味わえない深い旨みが詰まっています。これを活かして、筍と合わせた釜飯にすると、香り豊かで贅沢な一品に仕上がります。

    以下のように、事前に殻を使って出汁を取るのがポイントです。

    1. 鍋にタラバガニの殻を入れ、酒と水、だしパックを加える
    2. 中火で30分に煮出し、カニの旨みをしっかり抽出する
    3. 火を止めてだしパックを取り出し、冷ましておく
    4. カニ出汁とお米、ほぐしたタラバガニの身、茹でた筍、油揚げを加えて炊き込みます

    釜焼きにすると、香ばしいおこげが楽しめます。

    「かにと。」の「北海道産タラバガニの甲羅盛り」は、お祝いやパーティーシーンに華やかさを添える逸品です。食べ終わった後の甲羅は出汁としても活用できるので、旨みを余すことなく楽しめます。

    北海道産タラバ甲羅盛り1個 ※Kani-to特製かに酢付き(¥3,801税込)>>>

    お正月のカニをアレンジ:タラバガニのガーリックバター炒め

    年始の集まりでタラバガニの身が残ったら、味変して楽しむのがおすすめです。ガーリックバター炒めのアレンジレシピをご紹介します。

    1. ニンニクをみじん切りにして、カニは身をほぐしておく
    2. フライパンにバターとニンニクを入れ、香りが立ってきたらカニの身と塩を加えて炒める
    3. お皿に盛り付け、レモンを添えたら完成

    バターとニンニクの風味で、食欲をそそるアレンジ料理を味わえます。

    お正月や特別な日のパーティーにおすすめなのが、生タラバと生ズワイの2つの味が堪能できるセットです。どちらも食べ応えのある大型サイズで、食卓を華やかに演出します。

    【5Lサイズ】北海道産 大型生たらば棒肉・【5L〜6Lサイズ】大型生ずわい棒肉 フルポーション2種(お刺身可) 計1kgセット ※Kani-to特製かに酢・Kani-to特製焦がし蟹バター風味ソース付き(¥25,000税込)>>>

    冷凍タラバガニの注意点:解凍・再加熱・保存で気をつけること

    冷凍タラバガニを美味しく食べるには、解凍方法や再加熱のタイミング、保存方法に注意しましょう。気をつけるポイントを解説します。

    常温やレンジの解凍は避ける

    冷凍タラバガニを解凍する際は、常温や電子レンジでの解凍は避けましょう。常温での解凍は、旨みや水分が流れ出やすく美味しさが失われる原因になります。

    また、電子レンジで加熱するとカニの細胞が壊れ、身の食感や風味が損なわれてしまいます。

    「生冷凍」か「ボイル冷凍」かを確認する

    冷凍のタラバガニには、大きく分けて以下の2種類があります。それぞれの種類によって、解凍方法や調理法、楽しみ方が変わります。

    冷凍タラバガニの種類と解凍方法・特徴
    冷凍のタラバガニの種類 解凍方法 特徴・調理法
    生冷凍 流水解凍 ・生の状態から冷凍する方法
    ・茹でる・蒸すなどの旨みを引き出す料理に
    ボイル済み 冷蔵庫で時間をかけて解凍 ・水揚げ後に塩茹でしてから冷凍する方法
    ・解凍後そのまま食べられるので、さまざまなアレンジ料理に

    調理方法やシーンに合わせて、お好みの種類を選びましょう。

    再加熱する際は火の通しすぎに注意

    焼きガニやカニしゃぶで再加熱する際は、火の通しすぎに注意しましょう。加熱しすぎると身が硬くなり、ふっくら感が失われます。

    できるだけ短時間で温め直し、様子をみながら加熱しましょう。

    食べきれないときの注意点

    食べきれないときは生のまま保存せず、必ず茹でてから保存するのが基本です。冷蔵庫で保存する場合は1~2日程度が目安ですが、できるだけ早めに食べきりましょう。

    冷凍タラバガニは食べる分だけ解凍するのがポイントです。一度解凍したカニを再び冷凍すると、風味や品質が落ちてしまうため、再凍結は避けてください。

    「かにと。」の北海道産の冷凍タラバガニで食卓を華やかに

    「かにと。」の北海道産の冷凍タラバガニで食卓を華やかに

    冷凍タラバガニは表面の氷の膜(グレース)を丁寧に取り除き、冷蔵庫で丸1日かけてじっくり解凍すると、獲れたての旨みをしっかり味わえます。また、殻を剥く際は必要な道具を事前に準備しておくとスムーズです。

    調理法は、蒸す、焼く、茹でるなどさまざまな食事で楽しめます。身はしっかり詰まっていて、プリプリとした弾力のある食感が魅力です。

    「かにと。」では、生冷凍・ボイル済みに加え、ハーフポーション、棒肉タイプ、甲羅盛りなど、調理法に合わせた冷凍タラバガニを豊富に取り揃えております。用途や調理法に合わせやすいので、ぜひ活用してください。

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