料理で選ぶタラバガニとズワイガニの違い| おいしさ・食感・使いどころを比較

2025.10.07

タラバガニとズワイガニはどちらも人気の高級食材ですが、それぞれ味や食感、適した料理が異なります。近年では冷凍や加工の進歩により、一年を通してカニが楽しめるので、料理に合わせて選ぶのがおすすめです

本記事では、タラバガニとズワイガニの見た目や生息地、旬の時期の違いを解説します。また、鍋・焼き・しゃぶしゃぶ・サラダなど、調理別におすすめのカニをご紹介します。

タラバガニとズワイガニの特徴を理解して、料理や好みに合った一品を見つけましょう。

INDEX

    タラバガニとズワイガニの基本:見た目の特徴の違い

    タラバガニとズワイガニの基本として、見た目や特徴の違いを詳しく解説します。

    見た目の違い(色・甲羅・脚の形)

    タラバガニとズワイガニの色や甲羅、脚の形など、見た目の違いを具体的に解説します。

    見た目の違い タラバガニ ズワイガニ
    色の違い ・甲羅は紫色
    ・腹面や脚のはさみ部分は朱黄色
    ・脚の末端は濃紫色
    ・加熱後は鮮やかなオレンジ色
    ・甲羅は黄褐色
    ・加熱後は鮮やかな赤色
    甲羅の違い ・甲羅の幅は25cmほどが一般的
    ・甲羅や脚は鋭い刺に覆われている
    ・甲羅の幅は雄が18cm程度、雌がおよそ8cm
    ・甲羅は丸みのある三角形
    ・甲面にはいぼ状の顆粒が多数
    脚の形の違い ・片側4本ずつ・全部で8本
    (※小さな脚が甲羅の下に2本隠れている)
    ・太めの脚が特徴
    ・片側5本ずつ・全部で10本
    ・細長い足が左右に広がっている

    タラバガニとズワイガニは同じような見た目ですが、生物学上の分類に違いがあります。ズワイガニはケセンガニ科に属する甲殻類ですが、タラバガニはヤドカリの仲間です

    タラバガニはズワイガニに比べて甲羅が大きく、表面の刺が目立ちます。脚は太く短めで、脚を広げると1mを超える個体もあります。

    一方、ズワイガニの甲羅は比較的小さく、丸みを帯びた形状が特徴です。脚を広げたサイズは、比較的大きな雄でも70cmほどの大きさです。

    タラバガニに比べると甲羅や脚に棘が少なく、見た目もすっきりしています。

    生息地や旬の時期の違い

    タラバガニやズワイガニは、生息地や旬の時期にも違いがあります。以下の表で比較します。

    比較項目 タラバガニ ズワイガニ
    生息地 ・北海道以北のオホーツク海
    ・ベーリング海
    ・アラスカ沿岸
    ・水深200~300mの深い海底
    ・水温12℃以下の冷水域
    ・オホーツク海から日本海
    ・犬吠埼以北
    ・北極海のアラスカ沖
    ・グリーンランド西岸
    ・北米の大西洋
    ・太平洋沿岸からベーリング海
    ・南米のチリ沿岸
    ・水深40~600mの泥底に生息
    旬の時期 ・11月~2月
    ・4月~6月
    ・雄:11月~3月
    ・雌:11月~1月

    タラバガニは冷たい領域に生息しており、ロシア産やアラスカ産が多く、日本ではオホーツク海で獲れる北海道産が代表的です。旬の時期は11月~3月、4月~6月と年に2回味わえるのが魅力です。

    一方、ズワイガニは日本海側を中心に広く分布し、国内の主な漁獲地は北海道や兵庫県、島根県、福井県、石川県などさまざまな場所で漁獲されています。雄と雌で旬の時期が異なり、雌の捕獲は資源保護の観点から11月~1月に制限されています。

    満足感のタラバ・甘みのズワイ:味・食感・サイズ・価格の違いを一覧表でご紹介

    自分に合ったカニを選ぶために、味や食感だけでなく、サイズや価格の違いを押さえておきましょう。タラバガニとズワイガニの2つの違いを、以下の一覧表で比較します。

    比較項目 タラバガニ ズワイガニ
    ・淡白な味わい
    ・あっさりとした風味
    ・上品な甘み
    ・カニ味噌も濃厚
    食感 弾力があり、歯ごたえのある食感 繊細で柔らかい食感
    サイズ 1kg~2.5kg 700g~900g
    価格 1尾:2万~4万円前後 1尾:1.2~3万円前後

    タラバガニは、ぷりぷりとした弾力のある食感が楽しめます。淡白であっさりとした味わいながらも、繊維質が太く食べ応えがあることから、「カニの王様」とも呼ばれています。

    そのため、豪華な食事を楽しみたい方や満足感を重視する方におすすめです。

    一方、ズワイガニは水揚げされる地域によって、以下のように呼び名が変わるのが特徴です。

    • 松葉ガニ(山陰地方)
    • 越前ガニ(北陸地方)
    • 加能ガニ(石川県)
    • 津居山(ついやま)ガニ(兵庫県)
    • 間人(たいざ)ガニ(京都府丹後市)

    ズワイガニは「カニの女王」と称されるように、上品な甘みと繊細な味わいが特徴です。一般的に、タラバガニのカニ味噌は加熱すると溶け出してしまうため、食べることはできません。

    濃厚なカニ味噌や甲羅酒を楽しみたい方は、ズワイガニがおすすめです。どちらのカニにもそれぞれの魅力があるので、好みや用途に応じて選びましょう。

    調理法と食べ方の正解:鍋・焼き・しゃぶ・サラダで変わる適材適所

    カニ鍋・焼きガニ・しゃぶしゃぶ・サラダでいただく際、どちらのカニが適しているのか、調理法と合わせて解説します。

    【カニ鍋】旨味を堪能するならズワイガニで贅沢なひととき

    カニ鍋には、ズワイガニがおすすめです。タラバガニでもカニ鍋が楽しめますが、サイズが大きいため鍋に収まらないこともあります。

    一方、ズワイガニはタラバガニに比べて小ぶりなものが多く、加熱すると甘味が増すのが特徴です。鍋に入れるとカニの旨みが溶けだし、他の具材に染み込んで全体の美味しさを引き立てます。

    近年では殻がカットされた生ズワイガニも流通しており、解凍して鍋に入れるだけで手軽にカニ鍋が楽しめます。加熱時間の目安は3~5分程度です。

    火を通しすぎると身が固くなるので、注意してください。最後のシメはカニ雑炊にして、カニの旨みを余すことなく堪能しましょう。

    【焼きガニ】身が詰まったタラバガニで満足感アップ

    タラバガニとズワイガニは、どちらも焼きガニを楽しめますが、食べ応えとボリューム感を重視したい方はタラバガニがおすすめです。加熱すると水分が程よく抜けるので、凝縮された旨みと香ばしさを堪能できます。

    タラバガニの淡白な味わいは、レモン・ポン酢・バターなどで風味をプラスできる点も魅力です。一方で、ズワイガニは濃厚なカニ味噌や甲羅酒を楽しみたい方に向いています。

    ご家庭でも以下のような調理器具を使えば、簡単に作れます。

    • フライパン
    • ホットプレート
    • 魚焼きグリル

    フライパンの場合は、アルミホイルの上にカニを並べ、蓋をして蒸し焼きにするとしっとりと仕上がります。加熱しすぎるとパサつくので、火加減には注意しましょう。

    【カニしゃぶ】贅沢に2種類の味わいを満喫できる

    カニしゃぶを楽しむときは、ぷりぷりとしたタラバガニと濃厚な甘みのズワイガニの2種類を贅沢に楽しみましょう。火を通しすぎると旨味が逃げてしまうので、加熱時間の見極めがポイントです。

    5~10秒ほど出汁にくぐらせ、カニの色が透明から白っぽく変わったら食べ頃です。出汁は、カニ本来の味を活かすため、昆布だしなど味の主張が強くないものがおすすめです。

    一方、かつお出汁のように味が濃いものは、カニの風味を消してしまう可能性があります。市販の出汁を使う場合も、できるだけ薄味のものを選ぶとよいでしょう。

    【カニサラダ】他の食材と合わせやすく、アレンジ自在のタラバガニ

    カニサラダには、タラバガニがおすすめです。淡白な味わいなので、他の食材との相性も良く、以下のようなさまざまなアレンジを楽しめます。

    • シンプルにオリーブオイルで味付けする
    • 春キャベツと合わせてコール風に
    • エビとアボカドと組み合わせてシーフードサラダに
    • 生春巻きの皮で巻いてオシャレな一品に

    ボイル済みのむき身タイプを使えば、殻をむく手間が省け、手軽にサラダや前菜に活用できます。

    「かにと。」では、希少な北海道のタラバガニをむき身の状態でお届けします。ほどよい塩加減で茹でているので、サラダや洋風料理にぴったりです。

    「かにと。」で提供するタラバガニはこちら >>>

    食べ方別おすすめ商品「かにと。」で選ぶタラバガニ・ズワイガニのベストバイ

    食べ方別おすすめ商品「かにと。」で選ぶタラバガニ・ズワイガニのベストバイ

    調理法に合ったカニを選べば、自宅でも贅沢な味わいを楽しめます。「かにと。」から厳選したタラバガニとズワイガニをご紹介します。

    カニ鍋:【2Lサイズ】大型生ずわい ハーフポーション鍋用1kg(¥ 6,950税込)

    カニ鍋にするなら、「かにと。」の生ズワイガニがおすすめです。新鮮な生のズワイガニを半剥き身の冷凍状態でお届けするため、殻を剥く手間がなくすぐにカニ鍋が楽しめます。

    殻からもじっくりと旨味が染み出るので、格別な美味しさを堪能できます。

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    焼きガニ:L〜2L大型ボイルたらばハーフポーション1kg(¥ 18,600税込)

    焼いて食べる場合は、ボリュームのある大型のタラバガニでたっぷり味わいましょう。食べ応えのあるボイルのタラバガニを、ハーフポーションにしたセットです。

    殻の上半分がカットしてあるので、焼きガニに最適です。スルッと身離れもよく、手軽に香ばしい焼きガニを楽しめます。

    L〜2L大型ボイルたらばハーフポーション1kg(¥ 18,600税込) >>>

    焼きガニ:ボイルずわいがに甲羅盛り2個セット(¥ 4,299税込)

    カニ味噌や甲羅酒を楽しみたい方は、芳醇で濃厚なズワイガニの身を甲羅盛りにしたセットがおすすめです。1つ120gなので、親しい方への贈り物としても喜ばれます。

    ボイルずわいがに甲羅盛り 2個セット(¥ 4,299税込) >>>

    カニしゃぶ:【5Lサイズ】北海道産 大型生たらば棒肉・【5L〜6Lサイズ】大型生ずわい棒肉 フルポーション2種 計2kgセット(¥32,600円税込)

    こちらは、生のタラバガニとズワイガニをセットにした、カニしゃぶにおすすめの商品です。どちらも食べ応えのある大型サイズで、食卓で2種類の食べ比べが楽しめます。

    3~4人前のボリュームがあるため、家族や友人との特別なひとときを華やかに演出します。

    【5Lサイズ】北海道産 大型生たらば棒肉・【5L〜6Lサイズ】大型生ずわい棒肉 フルポーション2種(お刺身可) 計2kgセット(¥32,600円税込) >>>

    サラダ:北海道産ボイルたらばがにむき身170g(¥ 3,900税込)

    サラダにおすすめなのが、北海道産のタラバガニをボイルし、むき身の状態で味わえる商品です。サラダだけでなく、パスタや炒飯など幅広い料理に使えるため、食卓に華やかさがプラスできるでしょう。

    北海道産ボイルたらばがにむき身170g(¥ 3,900税込) >>>

    迷ったら食べ比べが近道・ タラバガニとズワイガニの違いに関するよくある質問

    タラバガニとズワイガニに関するよくある質問をまとめました。

    Q. タラバガニとズワイガニはどちらが高級?

    タラバガニはその大きさとボリュームから、一般的には高級とされ、特別な場面での食材として人気があります。一方、ズワイガニはその甘みと食感から、日常的に楽しめる高級食材として広く愛されています。

    どちらが高級かは食材の用途や好みによって異なるので、調理法に合わせて最適な一品を選びましょう。

    Q. 生とボイル、どちらを選ぶべき?

    カニ鍋やしゃぶしゃぶ、刺身でいただくなら、生のカニがおすすめです。一方、サラダなどのアレンジ料理には、ボイル済みカニが便利です。

    用途によって、生とボイルを上手に使い分けましょう。

    Q. 何人でどれくらい必要?

    カニの量は、一人あたり500gが目安と言われています。ただし、カニは殻の割合が多いので、実際に食べられる可食部は4分の1程度と少なくなります。

    そのため、少し多めに用意しておくと安心です。

    お好みに合わせて選べるラインナップ! タラバもズワイも「かにと。」で

    お好みに合わせて選べるラインナップ! タラバもズワイも「かにと。」で

    カニとシーフードの専門店「かにと。」では、タラバガニとズワイガニを、生・ボイル・ハーフポーション・フルポーションなど、さまざまな形態でご提供しています。また、以下のように調理法に合わせて選ぶことも可能です。

    • 生で楽しむ
    • 鍋で楽しむ
    • そのままで食べる
    • 焼いて楽しむ
    • 料理に使いたい

    調理や用途に合わせて選べるカニが揃っているので、ぜひ「かにと。」でお気に入りの味を楽しんでください。

    「かにと。」のカニを食べ方から選ぶ>>>